12キロの減量に成功!


みなさん、こんにちは。

今日はキャロル ルックが感情が原因で太ってしまった患者に対し、EFTを行った症例を
ご紹介しましょう。

経験のあるEFT者なら判ることだが、太りすぎている人たちは食べ物を利用して感情を落ち着かせる
傾向があります。

ダイエットや痩せるための本を読み、セミナーへ参加し、痩せるために何かを実践してもほんの短い
期間だけしか効果がでないのはそれが原因です。それは彼ら自身がもっている本当の問題を見て
いないからです。

EFTでは本当の原因を探し解消していきます。

その結果、食べ過ぎるのを軽減したり、必要以上に食べることがなくなるのです。
このことを強調しても、し過ぎることはありません。

なぜならば、このことが何万にもなる肥満者の核となっているからです。

キャロルはこの太りすぎや中毒症状の分野を習得しているので、彼女のアプローチの仕方を参考にし、
是非模範としてください。



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キャロル ルックより


アンは私がEFTを使って様々な問題を解消していると主治医から聞き、私に連絡してきました。

腰痛持ちなので減量したいと話してきました。アンが始めて電話をしてきた時、怖い感情があると
言いました。

彼女は太りすぎで恥ずかしいと同時にその気持ちが背中の痛みを悪化させていることは分かって
いました。

けれどもこの問題に取り組む準備はまだ出来ていませんでした。医者は太りすぎがアンの体の痛み
や健康状態の要因になっていると思っていたので、アンに私と連絡をとるようにと説得しました。

アンは食べ物に執着する理由を3つ挙げました。1つめは冷たい母と、父親がいない環境の下で
育てられた時の空虚な気持ちをなだめるために、2つめは体の痛みに耐えられないとき、そして
3つめは彼女の夫からの精神的・肉体的愛情に飢えていて空っぽになった気持ちを埋めるためでした。

これらのワーク全てに4ヶ月以上費やしました。

アンは食べ過ぎの原因である心の底にある感情的な状態に取り組み、中和させることで初めて
12キロの減量を容易に成し遂げました。

アンは今までの人生のほとんどが太りすぎの状態でした。母親に執着するために時々食べ物を利用
していたと話しました。アンは母親にイライラしたとき何か食べ、自分は好きなことができることを知ら
せるためにも食べていました。食べることが裏目にでることは分かっていましたが、アンは怒ったり、
怒りでどうしようもない時は食べずにはいられませんでした。

不安を押し込めるために食べていた、彼女はそう表現していました。

母親に対する慢性的な怒りは、アンが母親との関係の中で大人の役割を果たしていると感じました。

アンは母親からの基本的な愛や母親が彼女を受け入れてくれることに飢えていて、今まで話を聞いて
くれたり、理解してくれたことがないと感じていました。アンの母親が軽い手術で入院するとの連絡が
ありました。

母親に自分の娘を可愛いと思っていないことを告げられ、その事実に直面しなければなりませんでした。

私はアンに減量と食べることに費やしてきた午後のパターンを止めることで何か不利な点はあるか、
聞きました。

アンは不機嫌で、いつも怒っていて、それらの気持ちをどう対処してよいのかわからなくなるだろうと
答えました。

そして彼女の人生における全ての混乱を受け入れなければならないことを恐れました。ついにアンは
長年蓄積してきた感情の痛みや拒絶感、見捨てられるのではないかという感情を抑えるために体重
が増えてしまったことを認めたのです。

アンの母親に対する感情をタッピングしました。

「たとえ母親が私を好きでなくても、私は自分自身を受け入れます。」

「たとえ母親が私を不十分だと思っていても、私は愛される存在で、今のままで十分であることを信じ
ます。」

「たとえ食べ物で自分の寂しさを埋め尽くしているけど、私は自分自身を深く完全に受け入れます。」

「自分が肥満だと認めることは恥ずかしいけれど、とにかく自分を受け入れることを選ぶ。」

「母親が私を全く理解していなくても、ありのままの彼女を受け入れます。」

「たとえ私の母が自分の事しか考えられず私を聞き入れないけど、私は自分の感情を受け入れよう
と思う。」

数回のセッションが終ってから、アンの背中とひざの痛みをタッピングしました。アンは以前に
坐骨神経痛を患い、1年前にはひざの手術をしていました。この手術は2度目で靭帯が切れた後、
ひざにプラスチックを交換するための手術でした。

彼女はこんなに苦しまなければいけないことに疲れていました。

「私が経験してきたことを誰も知らないことについて怒っているけれど、自分自身を受け入れ
愛します。」

「自分の痛みに激しい怒りを感じても、自分自身を深く愛し、受け入れます。」

「ひざの痛みや慢性の背中の痛みがあっても、今の私を全て受け入れます。」

「痛みで母親を思い出して、とても嫌な思いをするけれども、自分の痛みも含め自分自身を深く、

完全に受け入れます。」

「たとえ怒りやひざに対する苛立ちがあるけれども、私は自分自身を愛し、受け入れます。」

「痛みが普通に生活することを妨げていても、私自身を深く完全に愛し、私の全てを受け入れます。」

「痛みが私を邪魔し、どうしようもなくて無力に感じるけれども、自己を受入れ、愛されるべき存在で
あることを選びます。」

セッション中、アンの痛みはかなり減少しました。次回のセッションがくるまでアンは家で引き続き
タッピングをしました。


アンに残っている最後の感情的な悩みは結婚のことで夫からの愛情を感じられず悩んでいました。


この悩みはきっと解決されないだろう、夫とのコミュニケーションにおいて何ら進展することもないだろう
と思っていました。

アンは、自分が必要としているものは重要じゃないとの怒りと腹立たしさを感じていました


私たちは以下のタッピングを行いました。


「私のしていることが感謝されなくても、自分自身を愛し、自分に感謝しようと思う。」


「夫が私の話を聞かないとき、頭に来るけれど、自分自身に耳を傾けることを選ぼうと思う。」


「愛情に飢えていてひどくイライラするけれどもとにかく安らぎたい。」


「拒否されることに対して苦しいけれど、私自身を深く愛し、受け入れようと思う。」


「私の必要としていることは大したことではないし、気にされていないけれど、そういった全ての気持ちを
受け入れようと思う。」

アンはセッションが終わり次のセッションが来るまで自分でタッピングをしました。

そして彼女の人生のあらゆる面に進展がありました。もう母親について思い悩むこともなくなり、
アンが幼少時代に感情的に経験しなかった

ことに対しても平和に思えるのでした。

アンは言いました。"食べることはもう私の人生の中心でなくなったわ。。。

今は適宜に食べ、いつお腹が一杯でいつ食べた方が良いのか意識するようになっているの。

"前のように食べ物をがつがつ食べなくても大丈夫。"アンは今までの食生活の習慣を奪われたという
気持ちが起きないこと、そしてこのやり方が念願の減量成功につながるのではないかと思うととても
ワクワクしました。

アンは今も好きな食べ物を食べていますが、体がいつ食べ物を欲するかということも意識するように
なりました。

"気持ちの飢えを埋めるために食べる必要はもうないんだわ。"

アンは以前、午後遅くになるとクッキーや甘いものを一気にたべていました。今は自分の時間を持つ
ようになり、読書、彼女の気持ちについて考えタッピングしました。アンは彼女の母親や夫は前と
変わっていないことを認めているけれど、二人に対する感情を受け入れ、自分で対応できる自信が
ついています。アンは前のように食べ物で彼女の気持ちを紛らわしたり、また、現実の状況を見たく
ないために食べ物で忘れようという行為はもうしません。

アンの痛みはかなり良くなりました。彼女は長期にかかわる病状のために引き続き医者の診察を
受けつづけています。

アンは12キロの減量に成功しました。そして更なる減量を休みの間に容易にできる自信をもって
います。

私はアンにタッピングで何に一番効果があったかと聞きました。アンはEFTで今までの抑えられた
不満や空虚感を解消したと話してくれました。EFTは彼女の人生に大きな変化をもたらしました。

アンは今までの食べ過ぎの習慣を止め、自分の体と健康を気遣うようになったのです。


その後をご期待…


キャロル ルック

 


翻訳; 小室由紀


監訳:ブレンダ・ダランパン





重要な注意:

EFT は臨床的にめざましい結果を生み出していますが、このテクニックはまだ実験段階
であることを考慮しなければなりません。
ですから、EFT を使用するプラクティショナや一般の人々は、このテクニックを使用する
ことについて自分自身で完全な責任をとらなければなりません。
さらに付け加えると、Gary Graig は医療に関する専門的な免許を持っていません。
彼は任命された牧師として、またパーソナルパフォーマンスコーチとしての立場から
EFT を提供しています。
特定の感情的問題、または身体的問題に EFT を用いることについて、医療分野の
専門家との話し合いを望まれる方は、http://www.emofree.com/ のプラクティショナ
紹介ページをご覧ください。

そこには、公的な資格をもった、あるいは公的な資格を持たないEFT プラクティショナ
がリストアップされています。
 

EFT をお使いになる方は必要に応じて、資格のある医師に相談してください。



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