腰トラウマの解消が肢体不自由の男性を歩かせた



こんにちは、みなさん

おや、このタイトル、まるで聖書の一説みたいですね。といっても、これは最近、ニュージーランドに
あるデイビッド・ぺピートの事務所で実際に起きたことです。 デイビッドのクライアントで、子供の頃に
受けた傷がもとでずっと松葉杖に縛られてきた男性が(それは交通事故で負った傷なのですが)、
そのトラウマの核を取り除くことで、松葉杖無しに歩けるようになったのです。

これは必ずしも稀な事例というわけではありません。

実際、多くの人が同じような体験をしているのです。


同じような例がひとつEFTコースのオーディオテープに収められています。MS で悩んでいるブルースが
車椅子から降り、歩きだしたとたん、彼の妻が「これは奇跡だわ!」と高らかに叫ぶのです。

デイビッドは彼一流の人を引き込む語り口でこのストーリーを語ってくれました。

どうぞ、その芸術的な語りと、問題の核心を突き止める彼の探偵のごとき手腕にご注目ください。


ゲリーより


こんにちは、ゲリー

私はEFTが実に驚くべき効果をもたらすのを見ました。実際、全く持って桁外れのすごいことを
目撃したんですよ。足が不自由で歩けなかった人が椅子から立ち上がり、よろよろとびっこを
つきながら、松葉杖無しで、8フィート×6フィートの広さの僕のオフィスを斜めに横断したんです!!!

彼は、元の椅子まで無事に戻ろうする途中で、どっと涙が溢れてきて、その場で泣き崩れて
しまいました。


プロフィール:そのクライアント(彼のことはジョンと呼ぶことにしましょう)は52歳です。
彼は、ひどい精神的苦悩を引きずっていて、 それまでの7年間ずっと、松葉杖に頼る生活を強いられ
てきたのです。彼は傾いて立ち、部屋のこちらから向こうまで行くために自分の前に松葉杖を置くと、
小さな孤を描くように体全体を揺らし、それを何度も繰り返して向こう側までたどり着きました。

彼の子ども時代は、初めから18歳になるまで、ぎょっとするような身体的、精神的虐待のめまぐるしい
連続だったそうで、私は実際にその証拠を目撃しました。その中でも彼が涙を浮かべずにいられない
ような、むごい話のほとんどは、彼の母親や姉についてのものでした。

20歳のとき、彼はかなり深刻な交通事故にあいましたが、どうにかして歩けるようになり、その後
何年かのあいだは歩き続けることができました(でも結果的に、その事故のせいで彼は今のような
状態になってしまったと本人は言いました)。

また同じ頃、彼から息子を遠ざけ疎遠にさせた女性と悲惨な(暴言に満ちた)

関係にありました。ジョンはそれまでも何人かの女性と関係を結ぼうとしてきましたが、それらは
全て悲惨な結果に終わっていました。

今は彼は一人で暮らしており、女性との関係が生まれそうな行事はことごとく避けるようにしています。

今夜の締めくくりまでに、私はジョンと6時間を費やし、三回以上セッションを持ちました。私は
話を掘り下げ、それを突付いて突付いてまた掘り下げ、彼の心配事が止む方向へと誘導するように
しましたが、それでもまだ彼は松葉杖で歩いていました。

セッションの合間に私たちはちょっとコーヒーブレイクをとりました。(私はその前に連続8時間の
休憩無しのセッションをしていたし、彼も少し消耗してきていましたので、休憩を取るのが良いことでした)

私たちは、座って、彼の身体とかかわりの無い様々なことをおしゃべりし、お互いに熱中している
スポーツに主に話題は飛んでいきました。

そのとき突然、彼はその前の週に誰かから襲われた彼の友達の話を始めました。彼はその事件に
ついて語ると、何気なくこう言いました。


「少なくとも、この点については下半身が不自由でよかったよ。誰も、かたわを殴ってやろうなんて
 思わないからね」

数秒間、私は座ったままで、自分の足元に大きなぞくぞくするものが湧き起こり、たちまち体全体に
広がるのを感じました。たった今、私は、暗号を解く言葉を聞かなかったか?

もう一度、今度は、デビット坊やは自分の直感に管制塔の全権限を委ね、事に当たることにしました。

私は、自分でも説明できない理由によって、通常のセットアップとは違う方向に進もうと決めたのです。


ゲリーのコメント:デイヴィッドの創造的な下記のセットアップは、私たちが応用タップで頻繁に


使う種類のセットアップに似ています。


デイビッドの続き:「もし私が小さかったときに、不具者の身だったなら、母は自分を
殴ったりはしなかっただろう、そして今、不具者でいる自分を完全に全て許します」

ジョンは「自分が小さかったとき」と言い、大きな感情の浄化にヒットしました。

「そうかそうか!」と私は思いました。やった!これが原因だったんだ!

もし、彼が不具者なら、彼女は彼を殴らない!

私は大体7回ぐらいのフルラウンドを通して行いました。それぞれ、その最初の7つの
タッピングポイントで次のように唱えながら。

「私には、この防具はもう必要はありません。母は死にました。母はもう自分を傷つけることは
できません。私はもう不具者である必要はありません。

私は安全です。私にはこの防具はもう必要はありません。不具者でなくたって私は安全です」

そして、空手チョップポイントでのそのテーマのバリエーションを使い、ナインガミュートでそれを

全てロックし(locked it all homeというのがちょっと不明)、引き続き、同じような表現を使った

セットアップに戻りました。

彼の脳では、過去の日々に起きた出来事がまるで今現在の事実であるかのように記憶されていて
その記憶から彼を守るために不具者でいるよう自分自身を仕向けていたのです。

思いつくことを出し尽くしてしてしまったあと、彼にどんな風に感じるかを聞いてみました。

彼は眉間にしわを寄せて言いました「分からない。ちょっと変な感じがするな。なにか自分が
空っぽになったような感じもあるし、同時に満たされているような感じもする。それに、なんだか
酷く笑い出したい気分だ」

「何か、笑いたくなるようなことでも思いついたのかい?」私は聞きました。

「ああ、あるよ。それはあんただ。私はこれまであらゆる種類のセラピストやら心理学者やらに
何万ドルもつぎ込んできたんだ。それが、今ここで、一緒にいる男は何やらおかしな事を言いながら、

インディアンの祈祷師みたいに体をとんとん叩いて・・・・」

その先は涙にかき消され、彼はその後5分ぐらい泣き続けていました。

ああ、確かに私は日に何十箱ものティッシュを使い果たしますけどね。

そのときはオークランドの涙の帝王にでもなったような気がしてきましたよ。もし使われたティッシュ
全部を絞ったら、水道局の代わりができたでしょうね。

ようやく彼は落ち着き、こういいました「あんたは、実際のところ、あれこれうるさく私のことを聞きたがる
唯一の人だよ。そして、確かに私を理解した唯一の人だ。一体全体、あの最後のところはどうやって
思いついたんだ?」

「あー。そうだねぇ、私も50年生きてるが、最初の12年は大体あんたと同じ様に酷かった。

それであんたの生い立ちみたいのがよく分かるんだ。そうは言っても、本当には分からないよ。

ただ、何かが与えられたような感じがしたんだ。なんていうとちょっとベタに聞こえるかな。

まぁその話はこれ以上突っ込まないでくれよ。それより、今度はこっちを楽しませてくれるって
いうのはどうだい。私のユーモアのセンスは酷くてね。ジョン。立ち上がってこの部屋をよろよろ
歩いて横断してみせてくれないかな。もし転んだら、面白いぞ。あんたが転ぶ、こっちが笑って
あんたを助け起こしてやると、あんたが俺に料金を払う、どうだい、お互い満足じゃないか?」

ゲリー、そのとき私は彼の目に怒りが宿るのを見ました。彼は言いました。「この野郎!」

そして椅子からぐいっと立ち上がり、数分間の沈黙が流れ、そして部屋の向こうまで横断したんです。

現実にも、精神的にも、松葉杖無しでね。

私は、6週間以内に、この男性を連れてダンスホールに踊りに行こうと思ってます。お楽しみに!

付け加えておくと、この男性が歩き始めることができたのは、ゲリー君のせいだぞ!


ゲリーのコメント:罪を喜んで受け入れます。それには、タップしないでおきましょう。


デイビッド: ごらんのように、聖なる探求の鍵は、あまりにしばしば巧妙に隠されていて、


それを見つけるまでひたすら掘り続けなければなりません。けれど、ああ、ここにきてようやく


掘り終えたのでした・・・・



今日、私には別のクライアントがいました。そのクライアントとは、数時間問題の見つめあいをして、
問題の表面はクリアになっていました。今日は、彼女の中絶について話し合い、私はそれが
鍵じゃないかと見当をつけたんですが、出来事としての中絶が鍵ではなかったのです。セッションが
中ほどまで進んだとき、彼女は私に、体に魂が宿るのは受胎のときだと思うか、それとも、妊娠期間
のどこか別の時点だと思うか聞いてきました。直観がまたもやカチッと音を立て、私は彼女の気にして
いるものが何かを悟りました。

「私は私の赤ちゃんの人生を打ち消してしまったけれど・・・・」

バーン!それが彼女に言える限界だったので、私は残っていた問題について3ラウンドやりました。

それまでに私たちは彼女のジストニア(パーキンソン病に似た震え)に対処しており、
彼女の暗闇への恐怖は去り、首を動かすときの痛みが消えており、胸の痛みはなくなり、そして
肌の色は濃紫色から落ち着いてきて、そして彼女もまたジョンのようにこう言ったのでした。


「他のだれもこれまで私のことを理解してくれなかったわ。あなたは変なインチキ療法みたいなのを
やって、そして私を理解してくれた。
どうして?どうしてあなただけに私が子供を殺したって分かったのかしら?」

それで私たちはもう一度その問題に戻りました。こんどはこういうふうに「私は自分の子供を殺してしまったと信じているけれども、」などなど。

そのセッションの終わりには、そのクライアントは恐怖におののいていた苦悩からすっかり開放され、
雲の上に居るかのように、ぷかぷか浮いたまま私のオフィスから出て行きそうなぐらいでした。

真のターゲットを見い出せれば、EFTはいつでもその痛みをやっつけることができる。このトリックは、
真のターゲットを見つけることにあるんですね。


ゲリーのコメント:そうです!それは私も同じ経験をしています。このような探偵になれるかどうかが、
達人と素人との分かれ目ですね。


デイビッド:ゲリー。私はいま、週に7日、一日10時間以上のセッションを持っていますが、それでも


疲れたと感じることはありません(まぁ、ちょっぴりはあるかもしれませんが)。私は苦悩を感じること
もなく、ただ、私がセッションを終える時、クライアントがみんなそれぞれ、完全な人間に戻っていく
のがとても嬉しいのです。

そして、全てはどこから始まったか?幼児虐待、幼児虐待、幼児虐待です!私たちはこの繰り返し
を打ち破っていかなければなりません。

ではまた。


デビッド・ぺピート

 


翻訳; 岩淵 桂子


監訳:ブレンダ・ダランパン




重要な注意:

EFT は臨床的にめざましい結果を生み出していますが、このテクニックはまだ実験段階
であることを考慮しなければなりません。
ですから、EFT を使用するプラクティショナや一般の人々は、このテクニックを使用する
ことについて自分自身で完全な責任をとらなければなりません。
さらに付け加えると、Gary Graig は医療に関する専門的な免許を持っていません。
彼は任命された牧師として、またパーソナルパフォーマンスコーチとしての立場から
EFT を提供しています。
特定の感情的問題、または身体的問題に EFT を用いることについて、医療分野の
専門家との話し合いを望まれる方は、http://www.emofree.com/ のプラクティショナ
紹介ページをご覧ください。

そこには、公的な資格をもった、あるいは公的な資格を持たないEFT プラクティショナ
がリストアップされています。
 

EFT をお使いになる方は必要に応じて、資格のある医師に相談してください。



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